【ドイツでマイスター】マイスターへの道乗り
今日はドイツでのマイスターまでの道のりについて話したいと思います。
最近ではよく聞く”マイスター“という言葉ですがマイスターとは一体なんなんでしょうか?
マイスターは日本で言う親方存在になります。
親方って...て言う古い感じですがなかなか上手く日本語では説明できません😅熟練職人とでも言った方がいいのかもしれませんが、
取り敢えず何か技術を持ったすごい人です。
↑投げやりですみません🙇
ドイツの手工業の職人は三階級に分かれています。見習い、職人、マイスターです。
まずは見習いについて説明していきましょう。
ドイツ語でAuszubilder(アウスツービルダー), 略してAzubi(アズビ)又はLehrling(レアリング)と呼ばれています。
16歳から始められます、大体は日本同様高卒の18歳位の人が多いです。
職種によって男女比が様々ですが、基本手工業の場合男性の割合が多いです。日本と似てますよね。
期間は2年半から3年半の間です、職種によっても違いますし大卒の人、転職者などの場合期間が半年から一年短縮される場合があります。
それは働いているマイスターや職業学校、手工業会議所との話し合いによって決まります。
見習いの期間をAusbildung(アウスビルドゥング)、日本で言う職業研修と呼びます。
ドイツでは手工業以外でもAusbildung という期間があります。販売員や銀行員とかもそうですこの場合マイスターという資格は関係ないですが、んーまー日本の研修期間みたいなもんなんですかね。
話は戻って手工業の方のAusbildungの話をします。ドイツ特有のデュアルシステムという方法で会社で実技、週1、2日職業学校の方で理論を学びます。
基本週40時間、給料は3万から10万ぐらいと凄い安いです。2008年位から最低賃金の問題が出てきて年々高くはなっていますが、この給料で一人暮らしは厳しいです。
基本ドイツ人は高卒ぐらいの年齢なので親元に住んで働いています。一人暮らしをしたい場合事前にお金を貯めておくか、ルームシェアなどで支出を押されるかどちらかをお勧めします。
あくまでも見習い期間の給料だけで生活できるとは思わないでください。
ドイツ人は30くらいまで大学に通っている人がざらにいます。大学を出てから手に職をという人もいます。ほとんどの場合は逆で職業訓練した後に大学に通う子が多いいです。
又、転職者のおじさん方もいます。
つまり職業学校に18の子や40の人までいるということです。日本人が大卒で行く場合どちらかでいうと職業学校では年配組です。
また、職業学校に来る子は18歳でも精神年齢が低いです低いです😂こんなこと言ったら怒られちゃいますけど。日本の大学一回生と比べるとちょっと?と思うことがあります。
素直で可愛いですけど、やんちゃです。
学校で一緒の場合は大人の目で見守ってあげてください。
後、基本女の子が頭がいいです、というか真面目で学校の成績が良いです。逆に男の子は技術が得意です。
学校では真面目な子の隣に座りましょう。基本みんな優しいくドイツ語が出来ない時に助けてくれますが、ドイツ語ができるのと頭がいいのは違います。一人にだけ頼るのはやめた方がいいです。真面目な子だけに重荷になってしまうのは可哀想ですしね。満遍なくいろいろな生徒と話しましょう。
学校にも慣れ、そうこうしている間にZwischenprüfung(ツビッシェンプリュフング)という物があります。いわゆる中間試験です。
理論と実技両方あります。
理論は学校で学ぶとしても、実技はそれぞれ別の会社で学びます。会社によって凄い個人差があります。テストのために協力してくれないマイスターもいます。常に学校の友達と情報交換をしましょう。そして職業訓練の最後にGesellenprüfung (ゲゼレンプリュフング)というのがあります。卒業試験とでもいいうのでしょうか?こちらも理論と実技の両方です。晴れて合格するとGeselle (ゲゼレ),職人の称号が得られます。
これでやっと一人前の職人になったということです。
職人の資格を取ると、その業種の他のお店でも働くことができます。お給料も上がり一人暮らしもできるようになります。
ドイツの国家資格を持っているということもありビザも比較的簡単にもらえます。
そして数年間ゲゼレとして働くと親の後を継ぐため、自分で会社を持つためともう一つ上の資格を目指すものが現れます。
その資格がマイスターです。
基本定められた手工業の場合マイスターの資格が無いとお店を経営できません。つまり家族経営の店ならば親が引退した後、親の店を告げません。
今は少しゆるくはなってきていますがね。
キャリアアップのため給料アップのため人それぞれ理由は違いますが色々な方がマイスターを目指します。
ただ、マイスター資格を取るのには経験も知識も必要ですし、学校にも通わなくてはいけないのでお金も時間もかかります。
結婚してから子供ができてからと考えているとなかなか難しいものがあるようです。
早めの人生計画を立てましょう。
試験も理論と技術が勿論経済、簿記、法律等の専門以外の事も学ばなくてはなりません。
若いうちはいいですが年をとるに連れて大変になるのは確実です。
なんか、ば〜っっと話しましたが。これがマイスター迄の流れです。
試験についてなどについても後々書いていきたいと思います。
職業訓練を目指しているみなさん、もうすでに始めているみなさん頑張ってくださいね。
希望の先にはきっと良い未来が待っています!